DOLLS、巷では賛否両論のようですが、
北野映画の中では一番好きな映画です。3組の男女、
自殺未遂で精神を壊した女性(
菅野美穂)、
恋人に振られ、弁当を作り続け何十年も待ち続ける女性(松原知恵子)、
事故で顔に傷を負いアイドルを引退、自分の殻に閉じ篭る女性(
深田恭子)、自分には、何れもDOLL(人形)に見えました。
それぞれのDOLLに対しての男達が情けなくも思えました。
純愛なのか、女性を救おうという気持ちが本当にあるのかがわからない。
深田恭子演じるアイドルの追っかけをしている男の純愛?からくる狂気じみた行為。
実際にあんなことされて、目の前に現れたら・・・。
映画終盤、菅野美穂がDOLLから人間の表情(笑顔)を見せたシーンに救われます。
このシーンがなければ、評価はガタ落ちだったかも。菅野美穂の演技と映像美がすばらしかったです。