2004年 「蹴りたい背中」で
芥川賞を受賞した「
綿矢りさ」の
デビュー作品。文庫化されたので買ってみた。
文字大きいし、ページも少ないので電車内で一気読み。
登校拒否女子高生、朝子と同じマンションに住む小学生が、
パソコンを使って大人の世界を覗き、稼ぎ、成長していくという内容。
主人公は
17歳で「何者にもなれない」という悟りを持ち、
もう17歳だと焦る気持ちとまだ
17歳だと安心する気持ちが交差している。
今の時代、不況で良いニュースも少ないし、こういった考えを持っている
学生の人もたくさんいそうな気がします。
17歳って「何者にもなれる」年だと思うんだけどな~。
17歳のときは「まだ
17歳」だからという気持ちが強かったかな。
正直、将来のことなんて何も考えていなかったし、学校の放課後に
教室に集まって楽器を弾くだけで満足してた。
自分の経験してきた時代の
17と今の17、どっちかに戻れるとしたら?
迷わず、今の17を選択するかな。情報が溢れているし楽しそうだしね。
小説ラストで、稼いだお金を物に替えてしまおうと考える2人。
朝子が探した商品にはニヤリとしてしまいました。
※17のリンク先に深い意味はありませんw しかもネタ切れ。。